ソフトウェア系統学(3)

前回紹介した方法で推定された、初期のEmacsの系統樹です。

初期Emacsの系統樹
初期Emacsの系統樹(推定)

 

但し、Emacsの種の名前が次のように略されています。

  • 番号のみ:GNU Emacs
  • mu-*:Mule
  • le-*:Lucid Emacs
  • xe-*:XEmacs
  • ep-*:Epoch
  • ne-*:NEmacs

系統樹は通常二分木として表されます。この系統樹の場合は、GNU Emacs 13.8.15を根(root)とする二分木となっています。また、名前の無い節点(node)は、仮想的な共通祖先を表し、枝(edge)は直角に折り曲げられ、水平方向の直線の長短が進化距離の長短に対応しています。

推定されたEmacs系統樹の検証

生物系統樹の場合、正解を得ることは困難ですが、今回は幸いにして、人手により作成されたEmacsの家系図を見付けることができました。この家系図と今回推定した系統樹とを比較してみたところ、両者における種の数の違い等もありますが、大きな矛盾は見つかりませんでした。この家系図自体の信憑性の問題は置いておくとしても、全くデタラメというわけではなさそうです。

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カテゴリー: 研究