前回紹介した方法で推定された、初期のEmacsの系統樹です。
但し、Emacsの種の名前が次のように略されています。
- 番号のみ:GNU Emacs
- mu-*:Mule
- le-*:Lucid Emacs
- xe-*:XEmacs
- ep-*:Epoch
- ne-*:NEmacs
系統樹は通常二分木として表されます。この系統樹の場合は、GNU Emacs 13.8.15を根(root)とする二分木となっています。また、名前の無い節点(node)は、仮想的な共通祖先を表し、枝(edge)は直角に折り曲げられ、水平方向の直線の長短が進化距離の長短に対応しています。
推定されたEmacs系統樹の検証
生物系統樹の場合、正解を得ることは困難ですが、今回は幸いにして、人手により作成されたEmacsの家系図を見付けることができました。この家系図と今回推定した系統樹とを比較してみたところ、両者における種の数の違い等もありますが、大きな矛盾は見つかりませんでした。この家系図自体の信憑性の問題は置いておくとしても、全くデタラメというわけではなさそうです。